DIGAWEL × URU tokyo
“Jacket“
先日のブログでお伝えした通り、今季の当店のテーマは矛盾。
それを体現しているかのようなジャケットが早速DIGAWELから到着しました。
DIGAWELの今季のテーマは”Coach”。
スポーツウェアとクロージングウェアのバランス。
最新のスポーツウェアというわけではなく、ノスタルジックなコーチのイメージ。
前シーズンのテーマである”Teachers”にスポーツ要素を多分に加え少しだけ時間を先に進めているイメージで製作。
以下はあくまで僕なりの解釈ではあるのですが、
今シーズン、というよりここ2、3シーズンは、様々なブランドがリモート化の流れを汲み、部屋着と街着を横断するようなリラックスウェアを提案しています。
そこで今季のテーマ”Coach”は、直球のリラックスではなく、スポーツウェアの視覚的な柔らかさや緩さ、
機能性によってその解答としているかのようで、非常にDIGAWELらしい切り口だと感じました。
このジャケットは、今季のDIGAWELのアイコンの一つであるURUとの共作のシリーズの一つ。
一つのアウトラインの中に2つのアイテムを配し、結果としてレイヤーではなく単一のアイテムにすることを目指したジャケットです。
URUのデザイナーの思うDIGAWEL像、「少し昔のDIGAWEL」のモチーフやイメージをスポーツテイストともにデザインに落とし込む。
それがURUによるパターンワークによって、往年のDIGAWELらしさの中に新鮮さも感じるシルエットとルックスになっています。
このジャケットを見る際、テーマである“coach“が持ち運ぶものを想定した無数のポケットに目がいきます。
ベスト部のポケットはホイッスル、タクティクスノート、CP、ID、カロリーメート（小分け）が収納できる仕様です。
本来なら利便性を追求するために備え付けられるはずの小分けのポケット。
ですが、目的を特化させすぎることによって、一部のポケットはそれ以外の用途に使い辛くなり、
その形状としての意味だけでなく、存在自体が無駄なものとなってしまっています。
結果として、シーズンテーマであるcoachを反映しつつ、URUとのプロジェクトの一つのテーマに設定した”無駄さ”を如実に具現化しています。
この“無駄“に、今季の当店のセレクトテーマである、“矛盾“を大いに感じ、このジャケットをはじめとして、URUとの共作のシリーズを買い付けました。
DIGAWEL × URUの一部アイテムはありがたいことに完売となっておりますが、
まだその“無駄“を感じられるアイテムをご用意しておりますので、是非ご覧ください。
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