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un/unbient pullover shirt①

今回はunbientより、

秋口に着用したい当店別注のpullover shirt

のご紹介です。

 

元ネタと言われるものが存在する服は世の中に溢れかえっていますが、

元ネタどうこうよりも自分がその服に特別な意味を感じるのか、お客様にオススメしたいのかが重要だと思っています。

こちらのプルオーバーのデザインソースはマルタンマルジェラがエルメスのデザイナー時に多様した型、通称ヴァルーズと呼ばれるモデルです。

 

今やファッション好きの多くの方が知ることになった当時のエルメス、通称マルジェラ期は、

発表当時は余り評価が高くなかったと古着屋で会話したエルメス好きなマダムからお伺いしました。

確かに二次流通ではブランドタグに社販やセールでの販売の証拠である星やS字の印字がなされている物が多く存在しています。

それはマルジェラへの期待の高さの裏返しであったり、提案していたサイズ感であったり、様々な要因があると思うのですが、掘り下げると果てしないのでここでは割愛します。

また、数年前までは同時のアイテムは付加価値があまり付かず中古で高価格で販売することに無頓着である富裕層のエルメスの顧客と思しき方が、今では考えられない様なとんでもない安価で某オークションで販売したりしていました。

 

それが4年ほど前、アントワープでエルメスbyマルタンマルジェラの展覧会が開催されてから特に再評価の流れとなりました。

それを発端としてファッション好きの間でもマルジェラ期をコレクトする方が徐々に増えていきました。

国内の古着屋などでも単に「エルメスのアーカイブ」では無く「マルジェラ期エルメス」と表記される様にもなっていきましたし、

特にここ3年ほどは当時のアイテムを集めて販売イベントをする古着屋も多く出現しました。

さらには国内インフルエンサーによる足袋をはじめとする現行のマルタンマルジェラの着用や、

当時のエルメスを含むマルタンマルジェラのアーカイブの着用、YouTubeへの動画投稿などもあり、

ややライトなファッション好きにも浸透。

そんな風にして「マルジェラ期エルメス」も以前よりも多くの人々が知ることとなりました。

 

私がマルジェラ期エルメスを知ったのはリアルタイムではありませんが、13年ほど前に遡ります。

2008年ごろ、あるファッション雑誌で俳優の村上淳がヴァルーズを着用しているのを見てからでした。

 

陳腐な表現ですが、まさに衝撃を受けました。

深いVネックのラインを特徴として、ワンピース、シャツ、ジャケット、ニット等、色んなパターンの存在するヴァルーズですが、村上淳が着ていたそれはテーラードジャケットの形のものでした。

プルオーバーのテーラードジャケットなんてそれまでに見たことがなかったし、何より村上淳の力の抜けたその佇まいがとても格好が良かったのです。

エルメスのエレガンスと村上淳らしいラフで脱力した雰囲気とのバランスの妙。

その時からヴァルーズの事が、ずっと頭の片隅に残っていました。

 

続きます

 

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